(石崎直治著・発行「東十二丁目誌」(H2.2.28)より)
天保7(1836)年3月10日東十二丁目村に生れ、大正8(1919)年11月10日84才の高令をもって病没。氏の著作を出版順に掲げると次の通りである。
・明治新撰規矩的当図解(注1) 全1冊 明治36年7月5日発行
・振墨一覧卒業 全1枚
・振墨鼻隠並投曲尺墨仕様 全1枚 以上2点、明治38年4月5日発行届出
・扇棰割計算及図法新案 全1枚 明治38年9月24日発行届出
・工学応用智恵鏡 全4枚 明治40年10月22日発行届出
・文明開化星繰合掛割早算 1組 明治42年11月17日発行届出
規矩的当図解は現代の数学家が見ても非常に勝れたもので、当時これだけのものを書き上げたことを絶讃しているし、星繰合掛割早算は今の計算尺と同じものらしい。
なお氏の経歴伝は歓喜寺にあり次のようである。 続きを読む 棟梁 藤原金次郎