2022年、今年の出来事

2月4日以来、今年2度目の投稿です。そして今年最後の投稿!
2月4日の年頭所感に、「先ずはこのブログをどうするか?結構手間隙がかかり、楽しみでもあり苦でもあり… 適当なところで幕引きにしようと思っています。」と記し、グズグズしているうちに今年も終ろうとしています。

今年最大のテーマであった「『東十二丁目誌補解』の出版」は割合順調に進み、6月に印刷することができました。
150部ばかり印刷し、国立国会図書館や花巻市立図書館に納本・寄贈したり、東十二丁目の神社に奉納したり、ご縁のある方々にお贈りして、残り50冊ほどになっています。
年頭所感に「『補解』の出版作業が順調に進めば、『東十二丁目誌補解・別冊』を考えてみようか、などと欲を出しています。」と書きました。来年はこちらに取り組んでみようかと思っていますが、どうなりますことやら…
書名だけは決めました。「東十二丁目誌補解の補」

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異説「日高見国」拾い読み

(佐治芳彦(注7)著「『東日流(つがる)外三郡(そとさんぐん)誌』の原風景」(1987 新人物往来社)より)

日高見国の登場

「東夷の中、日高見国あり、其の国人、男女並に椎結(かみをあげ)、身を文(もとろ)げて、人となり勇悍(いさみたけ)し。是をすべて蝦夷と日(い)う。亦(また)土地(くに)沃壌(こ)えて曠(ひろ)し。撃ちて取るべし」
(『日本書紀』景行天皇二十七年二月紀武内宿禰奏言)

これが、いわゆる正史に日高見国(注1)の名が出てくる最初のケースである。 続きを読む 異説「日高見国」拾い読み

東歌・防人歌 -犬養孝を聴く-

私は4-50年前に東京から大阪に転勤になり、かの地で2年余りを過ごしました。仕事場は大阪の淀屋橋でしたが、住いは奈良・学園前の公団住宅。
奈良で聴いたせいもあってか、ラジオで放送された犬養孝(注1)が詠い、語る万葉集に夢中になったものです。犬養孝独特の詠唱と語り口が何とも言えませんでした。今改めて聞いてみるとそれ程でもないのですが。

残念ながら万葉集に北東北は出てこないようです。万葉集に現れる最北の地は今の宮城県遠田郡涌谷町黄金迫(東北本線小牛田駅東方)だとか。 続きを読む 東歌・防人歌 -犬養孝を聴く-