花巻の地質

東十二丁目やその周辺の遺跡についてあれこれ調べているうちに、遺跡遺物→遺物包含層→地層→地質…と私の疎い領域に迷い込んでしまいました。

花巻の地質図
(「20万分の1日本シームレス地質図」 より)

hanamaki_gio_map(右クリックで拡大表示できます)

[凡 例 ](右クリックで別ウインドウに表示できます)

そもそも「地質図」とは何なのか? Wikipedia では次のように説明されています。
《地質図とは、地表付近の各種地質体(地層)を、その種類、堆積ないし形成年代、岩相等により分類し、その分布や累重関係、断層や褶曲等の地質構造を表現した地図のことである。
厳密な定義では、地質図とは…地質平面図のことを指すが、地質調査総合センター刊行の地質図幅のように、地質断面図や地質柱状図も併記されるのが一般的である。》

地質図の凡例を見ていると、次に「地質時代」が気になってきます。
《地質時代:約46億年前の地球の誕生から現在までの内、直近数千年の記録の残っている有史時代(歴史時代)以前のことである。
地球の年齢46億年超の内、有史時代(数千年間)は百万分の一であり、地球の年齢の99.9999%は地質時代である。なお、人類の誕生以降における有史時代以前のことは先史時代とも呼ばれる。また、地質時代区分において有史時代(現在を含む)は新生代/第四紀/完新世に含まれる。》

geologic_ts_1[詳細表示 ](右クリックで拡大表示できます)

私の記憶の中に「沖積世」、「洪積世」という用語があるのですが、今では夫々「完新世」、「更新世」と呼ぶのが正式な用法だそうです。
「洪積世」は「ノアの洪水」に因んだもので、「科学用語の中に、伝説上の出来事に由来する言葉を入れるのはまずい」ということで「更新世」にしたのだとか。

気の遠くなるような、はるか昔のお話でした。

(2016.9.24掲)