「東十二丁目誌補解の補」

昨年「東十二丁目誌補解」を出版したのですが、印刷所から届いた「補解」を手に取った時の第一印象は、「軽い!」、「何か物足りない!」でした。A5版 318ページの本なのですが、もっとページ数が欲しいような… 内容ももっと入れるべきものがあったのではないか…

私が通った島小学校では同級生が44名。存命の同級生30名に「補解」を贈ったのですが、郵送した後で、同級生に興味がありそうなことをもっと載せておけば良かったと思ったり…
同級生のためだけではありません。私たちが小学校に入学したのは昭和23年(1948)、終戦後間もなくの事で、新制小学校が発足した年です。終戦直後の東十二丁目や島小学校の様子を記録に残しておくことも意味あることではないか。

続きを読む 「東十二丁目誌補解の補」

歌唱台湾 拾い読み

「歌唱台湾」(陳培豊著、2021.9.30 三元社発行、A5版 375pp、3500円)、
サブタイトル:重層的植民地統治下における台湾語流行歌の変遷。

本書の帯に次のように記されています。
《「歌唱台湾」=「台湾を歌う」。本書は台湾語流行歌から台湾を描き出そうとするものである。台湾語流行歌の日本化は戦後、国民党政府支配になってからである。台湾人が日本的な要素を自らの歌唱文化に取り込んだのは、いかなる要因に由来するのだろうか。台湾社会が工業化へ向かう中、何が起こったのか。農村人口が大量に移動し始める戦後の社会的な変遷の中で、台湾流行歌はいかなる需要を基盤に、どのようにして日本演歌と共に自分が歌う「伝統」を作り出したのか。》

私は2~3年前から「台湾で台湾人が歌う(演奏する)日本演歌」を聞くことが多くなりました。そして「何故台湾で日本演歌なのか?」と不思議でなりません。
ネットの動画などを見て、台湾で日本演歌を歌ったり、聞いたりする人が結構いるのは間違いないと実感するのですが、日本演歌が一般の台湾人にどれ程受け入れられているのか? 受け入れられているとすればそれは何故なのか?
こんなことを気にしながらあれこれ調べているうちに、辿り着いたのがこの「歌唱台湾」です。

続きを読む 歌唱台湾 拾い読み

酒杯情:台湾で小林旭

「酒杯情」は小林旭(注1)が歌う「惚れた女が死んだ夜は」に付けられた台湾語のタイトルです。
台湾で歌われる日本演歌についてはこのブログで前に取上げましたが(注2)、その中でも蔡小虎が歌う「酒杯情」はかなりの熱唱です。なぜこんなにまで感情を込めて日本の演歌を歌えるのか…?

まずは蔡小虎の「酒杯情」をお聴き下さい。歌の前半が台湾語、後半が日本語で歌われます。

続きを読む 酒杯情:台湾で小林旭

2023年 寒中お見舞い申し上げます

去年は思いがけず私にとって忘れられない年になってしまいました。そして今年は、人生の第四コーナーを回り残り少なくなった感じですが、気分一新…さて、何をするか?

今年の3大テーマ:
(1) 田舎の土地・建物の処分
(2) 「東十二丁目誌補解の補」の執筆
(3) 海外旅行の再開

続きを読む 2023年 寒中お見舞い申し上げます

2022年、今年の出来事

2月4日以来、今年2度目の投稿です。そして今年最後の投稿!
2月4日の年頭所感に、「先ずはこのブログをどうするか?結構手間隙がかかり、楽しみでもあり苦でもあり… 適当なところで幕引きにしようと思っています。」と記し、グズグズしているうちに今年も終ろうとしています。

今年最大のテーマであった「『東十二丁目誌補解』の出版」は割合順調に進み、6月に印刷することができました。
150部ばかり印刷し、国立国会図書館や花巻市立図書館に納本・寄贈したり、東十二丁目の神社に奉納したり、ご縁のある方々にお贈りして、残り50冊ほどになっています。
年頭所感に「『補解』の出版作業が順調に進めば、『東十二丁目誌補解・別冊』を考えてみようか、などと欲を出しています。」と書きました。来年はこちらに取り組んでみようかと思っていますが、どうなりますことやら…
書名だけは決めました。「東十二丁目誌補解の補」

続きを読む 2022年、今年の出来事