「東十二丁目誌補解の補」

昨年「東十二丁目誌補解」を出版したのですが、印刷所から届いた「補解」を手に取った時の第一印象は、「軽い!」、「何か物足りない!」でした。A5版 318ページの本なのですが、もっとページ数が欲しいような… 内容ももっと入れるべきものがあったのではないか…

私が通った島小学校では同級生が44名。存命の同級生30名に「補解」を贈ったのですが、郵送した後で、同級生に興味がありそうなことをもっと載せておけば良かったと思ったり…
同級生のためだけではありません。私たちが小学校に入学したのは昭和23年(1948)、終戦後間もなくの事で、新制小学校が発足した年です。終戦直後の東十二丁目や島小学校の様子を記録に残しておくことも意味あることではないか。

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「東十二丁目誌」註解 (web版)

2016年の正月に、「今年の初夢は、「石崎直治著『東十二丁目誌』註解」を書くこと。完成目標は、『東十二丁目誌』発刊30周年に当たる平成32年(2020)、遅くとも私が80才になる翌33年。」と書きました。そしてグズグズしているうちに「平成33年」が終ろうとしています。

まだ気になる所が諸々残っていて「完成」とは言い難いのですが、「『東十二丁目誌』註解 (web版)」として公開することにしました。来年はこれに手を加えつつ、「印刷版」を仕上げたいと思っています。

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矢沢村の「経埋ムベキ山」 3山

先日、胡四王史談会主催の「国見山廃寺跡史跡探訪講座」に参加して、北上市稲瀬町にある極楽寺、国見山廃寺跡や北上市立博物館等を見てまわりました。
これらを見学しているうちに思い出されたのが、前から気になっていた花巻市高松の山中にある高松寺跡のこと。
これまで高松寺跡(現・岩根神社)を何度か訪ねたことはあったのですが、詳しく調べたことはなかったので、少し調べて見ようと思い立ちました。

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「花巻市史」と熊谷章一先生

花巻市立図書館の蔵書から「花巻市史」を検索すると60件以上もヒットし、困惑させられるが、これを整理・分類すると次の5種に大別できる。

(1) 熊谷章一著、花巻教委発行の「花巻市史」分冊版 (15冊)
①古代中世篇 (1965.3) 158㌻
②近世篇1 (1972.2) 249㌻
③近世篇2 (1974.2) 180㌻
④近代篇 (1968.9) 162㌻

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東十二丁目の今:島バイパス開通

島バイパス26日開通 花巻北上線 幅員広げ歩道新設
   (岩手日日新聞Iwanichi Online (2020.3.23)より)
県が花巻市高木、東十二丁目地内で整備を進めている主要地方道花巻北上線「島バイパス」の延長2.98キロ区間は、26日午後2時に開通する。
幅員の狭い区間の解消と歩道を新設することで、安全で円滑な交通の確保が期待されている。

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東十二丁目落穂拾い:塚根の首斬り場

東十二丁目の歓喜寺の裏山は東崗(ひがしおか)公園と呼ばれています。この山の中腹までは車で登ることができますが、そこに小さな駐車場があって、車は行き止まり。この駐車場の脇に5基の石碑(上掲写真)があります。
今回はこの石碑にまつわるお話です。
5基の石碑は「馬頭観世音」2基、「尾崎供養」1基、「大乗妙典日本廻国」2基です。そしてこれらは「東十二丁目誌」(注1)に「位置:東崗公園(旧塚根)」とあります。

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